▽2人の自爆テロ犯が基地の壁近くで自爆し、壁の一部が崩れた。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の軍事施設が攻撃を受け、銃撃戦が発生した。地元当局が4日、明らかにした。
それによると、現場は同州バヌーの軍事施設。2人の自爆テロ犯が基地の壁近くで自爆し、壁の一部が崩れたという。
地元警察は声明で、「自爆攻撃後、テロリスト5、6人が基地に入ろうとしたが、治安部隊が排除した」と明らかにした。
また警察は「テロリストによる攻撃は継続中とみられ、陸軍が対応に当たっている」とした。
地元メディアによると、バヌーでは同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)とつながりのある複数のテロ組織が活動している。
爆発後、TTP関連組織のひとつJAF(Jaish Al-Fursan)が犯行声明を出した。
JAFは声明の中で、その戦闘員が数十人の治安要員を殺害したと主張した。軍は死傷者の数を明らかにしていない。
カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
JAFはバヌーで何度かテロ攻撃を実行している。昨年11月には12人が死亡した自動車爆弾テロに関与したとみられる。