▽チェコは国内で消費する石油の約半分にあたる400万トンをロシアからパイプラインを通じて輸入している。
チェコの国営石油会社は4日、ロシアから同国に石油を供給しているパイプラインが停止したと明らかにした。
チェコは国内で消費する石油の約半分にあたる400万トンをロシアからパイプラインを通じて輸入している。
同社はその理由を説明していないが、供給に問題が生じることは予想されていない。同社は3ヶ月分の備蓄を持っている。
チェコへの石油供給が中断されたのはこの半年で2度目。前回は12月に数日間遮断された。
チェコ、スロバキア、ハンガリーは現在もロシア産石油を輸入している唯一のEU加盟国である。他の24カ国はロシアによるウクライナ侵攻を受け、EU制裁の一環として輸入を打ち切った。
チェコ政府は1月、約6000万ドルを投じてイタリアのTALパイプライン能力を年間800万トンに倍増させ、ロシア産石油依存を終わらせるプロジェクトを完了したと発表していた。
このパイプラインの支流はドイツを通り、チェコに通じている。
チェコは今年初めにロシア産天然ガスの輸入を打ち切った。
