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▽米国境が事実上閉鎖されたことで、北から南に向かう移民が急増しているとみられる。
メキシコ南部、米国を目指す移民(Getty Images)

中米コスタリカとパナマ両当局が南米を目指す移民を積極的に支援している。現地メディアが3日に報じた。

トランプ(Donald Trump)米大統領は不法移民とフェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。メキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。

これにより、米国に不法入国する移民は激減。米国土安全保障省(DHS)によると、国境警備隊が25年2月にメキシコ国境沿いで逮捕した不法移民の数は8500人程度になる見通しだ。

米国境が事実上閉鎖されたことで、北から南に向かう移民が急増しているとみられる。

コスタリカとパナマの安全保障高官は3日、国境近くで会合を開き、南下する移民を支援する活動を視察した。

コスタリカ当局は移民をバスに乗せ、パナマの施設に移送する。

パナマは移民を別のバスに乗せ、コロンビア国境沿いのダリエン地峡(Darien Gap)近くに送る。パナマ出身者は自宅に戻る。

コスタリカ当局はこの取り組みについて、「自国を目指すコロンビア人、ベネズエラ人、エクアドル人に焦点を当てている」と明らかにした。

また当局は「移送を組織化することで、人身売買組織から移民を守りたい」と強調した。

パナマ当局も同じ考えで、「コスタリカとパナマを通過する際、より安全なルートを移民に提供する」としている。

AP通信によると、バックパックを背負った移民の小グループが3日、ニカラグア国境を越えてコスタリカに入り、入国審査を通過して南行きのバスに乗り込んだという。

米当局が2023年に拘束した移民は250万人に達し、その7割がベネズエラ人であった。24年の不法入国者は23年比で60%減と推定されている。

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