スポンサーリンク
▽トランプ氏はフェンタニルと不法移民との闘いを強化し、両国が必要な措置を取るまで関税をかけ続けると警告している。
左からトルドー加首相、トランプ米大統領、シェインバウム墨大統領(Getty Images)

トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、メキシコとカナダからの輸入品に対する関税を予定通り4日に発動すると記者団に語った。

トランプ氏はホワイトハウスで、「明日、カナダに25%、メキシコに25%の関税をかける。それを回避する余地はない」と述べた。

トランプ氏は先週、メキシコとカナダに予定通り3月4日に関税をかけると表明。フェンタニルを含む違法薬物の流入が続いていると指摘した。

またトランプ氏はそれに合わせて中国に対し、さらに10%の追加関税を上乗せするとした。

トランプ氏は米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウム製品に25%の関税を課す大統領令や「相互関税」令にも署名済み。これは4月に発効する予定だ。

トランプ氏はフェンタニルと不法移民との闘いを強化し、両国が必要な措置を取るまで関税をかけ続けると警告している。

またトランプ氏は、両国との貿易不均衡を是正し、より多くの工場を米国内に移転させたいという考えも示している。

トランプ氏の発言後、S&P500は3日午後の取引で2%下落した。

投資家たちはインフレ率の上昇、メキシコおよびカナダとの数十年にわたる貿易パートナーシップの崩壊、トランプ氏が躊躇なく政治的・経済的リスクを取っていることを懸念している。

しかし、トランプ政権は米国の製造業を活性化させ、海外からの投資を呼び込むためには関税が最善の選択であると確信しているように見える。

ラトニック(Howard Lutnick)商務長官は3日、「25%の関税が別途かけられる可能性があるため、半導体受託生産の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が米国への投資を拡大した」と明らかにした。

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は3日の定例会見で、米国が関税をかけるという脅しを実行に移すかどうか様子を見ていると述べ、「3月4日に米国が関税を課した場合に備えて、バックアッププランを用意している」と明らかにした。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク