▽新政権は3日午前に発足する予定。OVPのシュトッカー党首が首相に就任する。
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オーストリア中道3政党の党員が圧倒的賛成多数で連結協定を承認した。現地メディアが2日に報じた。
国民党(OVP)、社会民主党(SPO)、リベラルな新オーストリア・自由フォーラム(NEOS)の党首は先週、連立協定に署名。5ヶ月前の議会選挙で第1党に躍進した極右・自由党抜きで連立政権を樹立することが決まった。
新政権は3日午前に発足する予定。OVPのシュトッカー(Christian Stocker)党首が首相に就任する。
自由党は昨年9月の議会選で第1党に躍進するも、他政党が自由党との連立を拒否。ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)大統領はネハンマー(Karl Nehammer)前首相に新政権の樹立を命じた。
しかし、この交渉は先月初めに破綻。ネハンマー氏は責任を取り辞任した。
ファン・デア・ベレン氏はその後、自由党とOVPの連立交渉が破綻したことを受け、自由党抜きでの連立政権樹立を再提案した。
NEOSのライジンガー(Beate Meinl-Reisinger)党首は首都ウィーンの会合で「明日から仕事に取り掛かる」と語った。
中道3党は9月の選挙で2位、3位、4位だった。最多得票のOVPが政府を率いる。SPOは25年ぶりに財務省をと法務省を、NEOSは外交と教育を担当する。
3党は財政赤字をEUの上限であるGDP比3%以内に収めることなど、約200ページに及ぶ政策を策定した。