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▽両首脳はロンドンで2日に開催される欧州首脳会議に先立ち、4年目に突入した戦争やトランプ米政権が主導するロシアとの停戦協議などについて協議した。
2025年3月1日/イギリス、ロンドンの首相官邸、スターマー首相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領(AP通信)

イギリスのスターマー(Keir Starmer)首相は1日、米国で乱気流に見舞われたウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領を抱きしめ、揺るぎない支持を伝えた。

ロンドンの首相官邸周辺にはゼレンスキー氏を応援する市民が殺到。スターマー氏が出迎え、熱い抱擁を交わした。

両首脳はロンドンで2日に開催される欧州首脳会議に先立ち、4年目に突入した戦争やトランプ米政権が主導するロシアとの停戦協議などについて協議した。

2日のサミットはトランプ(Donald Trump)大統領が生放送でゼレンスキー氏を罵倒し、支援を打ち切ると脅したことを受け、新たな緊急性を帯びた。

スターマー氏は会談の冒頭、「外の歓声からおわかりのように、あなたはイギリス全土から全面的に支持されている」と語った。

ゼレンスキー氏はスターマー氏とイギリス国民の支援と友情に感謝した。

会談後、イギリスはウクライナに22億6000万ポンド(約4280億円)を新たに提供すると表明した。これはG7が約束したウクライナ融資500億ドルの一環である。

ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)への投稿で謝意を表明し、ロシアを念頭に次のように述べた「これが真の正義だ。戦争を始めた者が償うべきだ」

首相府によると、スターマー氏はゼレンスキー氏との会談後、トランプ氏とマクロン(Emmanuel Macron)仏大統領と電話会談を行ったという。

ゼレンスキー氏は前日にホワイトハウスでトランプ氏と会談。記者団が見守る中、最初は穏やかにトランプ氏らの発言を見守っていたものの、しばらくすると激しい罵り合いになった。

両首脳はウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書に署名する予定であったが、会談でロシアへの対応などを巡り厳しい言葉の応酬が相次ぎ、ゼレンスキー氏は合意文書に署名せず、ホワイトハウスを後にした。

欧州の首脳たちは全世界にライブ配信された会談がメルトダウンしたことを受け、ウクライナへの支持を次々に表明した。

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