▽このテロは同州クエッタ近郊の町にある神学校内のモスクで2月28日に発生。金曜礼拝が終わった直後に男が自爆し、この聖職者を含む7人が死亡、20人以上が負傷した。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の自爆テロで死亡した著名な聖職者の葬儀が営まれ、数千人が参列した。現地メディアが1日に報じた。
このテロは同州クエッタ近郊の町にある神学校内のモスクで2月28日に発生。金曜礼拝が終わった直後に男が自爆し、この聖職者を含む7人が死亡、20人以上が負傷した。
報道によると、この聖職者は同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の創設者のひとりとされ、アフガンのタリバン暫定政権ともつながりがあるという。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)に疑惑の目が向けられている。
当局は自爆テロ犯とされる人物の写真を公開。その氏名、親、居住地に関する情報に50万ルピー(約27万円)の報奨金をかけている。
IS-Kはアフガニスタンに拠点を置くスンニ派の過激派組織。シーア派教徒や少数民族だけでなく、アフガンのタリバン暫定政権も標的にしている。
カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。