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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で4万8365人、負傷者は11万1780人となっている。
パレスチナ自治区、ガザ地区、イスラム組織ハマスの戦闘員(Getty Images)

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスによる停戦第2段階の交渉がエジプト・カイロで行われている。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、最初の交渉は3月1日に終了する予定。

エジプト国営テレビは2月28日、イスラエル政府関係者の話しとして、「カタールおよび米国の調停者とともにカイロで集中的な話し合いを行った」と伝えている。

それによると、トランプ米政権で中東問題を担当するウィトコフ(Steve Witkoff)特使も加わる可能性があるという。

停戦第1段階は3月1日に期限切れとなり、第2段階に移行する予定だ。

双方は仲介者を通じて要求を提示。第2段階ではイスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること、パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること、そしてすべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することが含まれると予想されている。

イスラエルによると、ガザには59人の捕虜が残っており、そのうち24人はまだ生きているとみられる。

イスラエルのサール(Gideon Saar)外相は27日の記者会見で、「合意に達するかどうかは分からず、カイロの代表団はハマス側の出方を慎重に伺う必要がある」と語った。

またサール氏は「さらなる人質の解放と引き換えに、第1段階の枠組みを延長する用意がある」と述べた。

ハマスは28日、イスラエルに対し、停戦合意の第2段階に進むよう促し、合意を履行することに全力を尽くすと約束した。

またハマスは国際社会に対し、イスラエルに合意における自らの役割を完全に果たすよう圧力をかけ、いかなる躊躇や回避もなく、停戦第2段階への移行を促すよう求めた。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、屋外やテントでの避難生活を余儀なくされている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で4万8365人、負傷者は11万1780人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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