▽アラブ連盟はこのサミットでガザ復興について議論する予定だ。
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国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は2月28日、エジプト・カイロで3月4日に開催されるアラブ連盟(Arab League)首脳会議に出席し、パレスチナ・ガザ地区の戦後復興について関係国と協議すると明らかにした。
アラブ諸国は米国がガザを所有・再開発し、中東のリビエラ(イタリア北西部の地中海に面する海岸、世界的な観光・保養地)にするというトランプ(Donald Trump)米大統領の提案を拒絶している。
アラブ連盟はこのサミットでガザ復興について議論する予定だ。
グテレス氏は国連本部の記者団に対し、「ガザと東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区は一体として扱われ、パレスチナ自治政府によって統治されなければならない」と述べた。
またグテレス氏は「ガザは独立した、民主的なパレスチナ人の主権国家であり、領土の縮小や強制移住はない」と強調した。
さらに、「イスラエルとハマス間の停戦と捕虜交換は維持されなければならず、サミットの中でガザの復興、再建、永続的な安定に向けた明確な政治的枠組みが必要であるなど、優先事項の概要を説明する」と述べた。
そして、暴力が急増しているイスラエル占領下のヨルダン川西岸地区における状況の緊急緩和も求めるとした。
エジプト当局は前日、イスラエルとハマスが停戦第2段階に関する交渉を開始したと明らかにしていた。
双方は仲介国を通じて要求を提示。第2段階ではイスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること、パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること、そしてすべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することが含まれると予想されている。