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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午後の時点で4万8365人、負傷者は11万1780人となっている。
2024年7月2日/パレスチナ、ガザ地区南部ハンユニスの避難所(AP通信)

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが停戦第2段階に関する交渉を開始した。エジプト当局が27日、明らかにした。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエルの代表団がエジプト・カイロを訪れ、外相らと会談。停戦第2段階の内容などを確認したとみられる。

ハマスも代表団をカイロに派遣した。

停戦第1段階は3月1日に期限切れとなり、第2段階に移行する予定だ。

双方は仲介者を通じて要求を提示。第2段階ではイスラエル軍がガザ地区から完全に撤退すること、パレスチナ人受刑者を解放する代わりに残りの人質を解放すること、そしてすべての軍事作戦と敵対行為を永久に停止することが含まれると予想されている。

ガザ停戦は1月19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の大規模攻撃は確認されていないが、散発的な発砲が何件が報告されている。

多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、屋外やテントでの避難生活を余儀なくされている。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午後の時点で4万8365人、負傷者は11万1780人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。

イスラエルは27日、ハマスが前日に返還した人質4人の身元を確認できたとして、24人の子供を含む46人のパレスチナ人捕虜を解放した。

一方、イスラエル軍はこの日、23年10月7日のハマスにより先制攻撃に関する調査結果を公表。攻撃を防げなかったことを「失態」と説明した。

ガザ北部ベイトラヒヤでは27日、当局による道路の瓦礫を撤去する作業が始まった。

イスラエルはガザ地区への重機搬入を許可しているが、国連によると、実際に地区内に持ち込まれた重機は復興作業に必要な量の1割に満たないという。

停戦協定の概要
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。

▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。

▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。

▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。

▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。

▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。

▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。

▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。

▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。

▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。

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