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▽政府はこの事件後、国内すべての国境検問所の警備を強化した。
2024年8月23日/ドイツ、西部ゾーリンゲン、殺傷事件が発生した現場近く(AP通信)

ドイツ連邦検察庁は27日、昨年8月に西部ゾーリンゲンのフェスティバルで発生した殺傷事件について、シリア国籍の男を殺人罪など、複数の罪で起訴したと明らかにした。

この事件はゾーリンゲンの野外イベントで8月末に発生。イスラム国(ISIS)に忠誠を誓ったとされる男が市民を次々に襲い、3人が死亡、8人が負傷した。

男は不特定多数を狙うつもりでイベント会場に足を運んだと供述している。

検察当局は以前、男がISISの過激なイデオロギーを共有し、犠牲者の頭部と上半身を背後から何度も刺したのはその信念に基づく行動だったと述べていた。

ISISは事件後、証拠を提示することなく攻撃の責任を主張した。

ISISは声明で、「攻撃者はキリスト教徒を標的に、パレスチナとあらゆる場所のイスラム教徒への攻撃に復讐するために襲撃を実行した」と述べていた。

男は襲撃後、自首した。

連邦検察庁は声明で、「24日に容疑者を起訴した」と明らかにした。

また同庁は「被告はISISに忠誠を誓い、ISISに送ったビデオで自分の計画を伝え、その数分後にフェスティバル会場に出向いたとされる」とした。

それによると、被告はフェスティバルの参加者を異教徒、西側諸国の代表者とみなしたという。

被告が連絡を取ったISISとされる相手は「攻撃を実行すれば、犯行声明を出す」と約束したとされる。

被告はシリア国籍でドイツに亡命を申請していた。被告は昨年ブルガリアに強制送還されるはずだったが、失踪し、送還を免れたと伝えられている。

政府はこの事件後、国内すべての国境検問所の警備を強化した。

ドイツでは移民による重大事件が相次いでいる。

南部バイエルン州ミュンヘンでは今月、車がサービス労働者の労組ベルディ(Verdi)のデモ隊をはね、37歳の母親と2歳の娘が死亡、30人以上が負傷。アフガニスタン国籍の男(24歳)が逮捕された。

バイエルン州では先月にも公園で殺傷事件が発生し、2歳男児を含む2人が死亡、3人が負傷し、アフガニスタン国籍の男(28歳)が逮捕された。

中部ザクセン・アンハルト州マクデブルクでは昨年末、サウジアラビアから移住した50歳の男が運転する車がクリスマス市の会場に突っ込み、6人が死亡、200人以上が負傷した。

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