▽国勢調査はイラク全体と北部のクルド自治区に分けて実施され、経済、教育、住宅事情などを評価している。
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イラク政府は24日、先月行った国勢調査の最終結果を公表し、人口が4610万人に達したと明らかにした。
イラクは数十年にわたる紛争と暴力の影響で何度も国勢調査を延期してきた。
前回調査は1997年に行われたが、北部のクルド人自治政府が管理する3地域は除外されていた。
最後の全国的な国勢調査は1987年に行われた。
国連が2009年に公表したイラクの非公式統計は人口約3160万人と推定していた。
タミム(Mohammed Tamim)計画相は記者会見で、「国勢調査の結果に基づき、将来の計画や資源配分を考えることになるだろう」と語った。
またタミム氏は40年ぶりに国勢調査を実施できたことについて、「国内の状況をさらに改善する政府の決意を示すものだ」と強調した。
国勢調査はイラク全体と北部のクルド自治区に分けて実施され、経済、教育、住宅事情などを評価している。
人口の70.2%が都市部に居住、クルドの都市部には84.6%が居住している。雇用率は全体が41.6%であるのに対し、クルドは46%と高い。子供の小学校就学率は全体が88%に対し、クルドは93%であった。