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▽反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」は今週初め、国軍とワグネルが北部の集落からアルジェリアに向かっていたキャラバンを襲撃し、民間人24人を処刑したと明らかにしていた。
アフリカ西部・マリ、陸軍の兵士(Getty Images)

アフリカ西部・マリの軍事政権は20日、トゥアレグ族が支配する北部地域で国軍とロシアの民間軍事会社ワグネルが民間人少なくとも24人を殺害したとされる事件を調査していると明らかにした。

反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」は今週初め、国軍とワグネルが北部の集落からアルジェリアに向かっていたキャラバンを襲撃し、民間人24人を処刑したと明らかにしていた。

マリ軍の報道官は声明で、「政府を陥れようとする偽情報を非難し、民間人が死亡した経緯を調べている」と述べた。

MNLAはトゥアレグ族の若者で構成され、独自に策定した北部地域の平和・安全・開発のための恒久的戦略枠組み(CSP-PSD)に基づき、「アザワド」という独立国家の建設を目指している。

専門家によると、MNLAが支配する地域は無法地帯であり、国軍兵士とワグネルの傭兵が罪に問われる可能性は低い。

モロッコのシンクタンク「Policy Center for the New South」は声明で、「軍政が軍とワグネルの犯罪を認める可能性はゼロであり、調査の結果、アザワドの主張は虚偽であると主張するだろう」と指摘した。

軍指導部は2020年のクーデターで政権を掌握。旧宗主国フランスとの関係を断ち、ロシアに急接近した。

軍政はその後、ワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながらイスラム過激派を掃討している。

しかし、国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織によるテロ攻撃は一向に収まらず、勢いを増しているように見える。

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