▽スリランカでは近年、野生のゾウが餌や水を求めて線路に迷い込み、接触する事故が相次いでいる。
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インド洋の島国スリランカで旅客列車がアジアゾウの群れに接触し、少なくとも6頭が死んだ。野生生物局が20日、明らかにした。
それによると、事故は首都コロンボから200キロほど離れたミンネリヤ近郊で発生。子供を含む6頭のアジアゾウが死んだという。
ミンネリヤの国立公園には野生のアジアゾウが生息している。
地元テレビ局はこの事故で客車が一部脱線したと報じている。ケガ人の情報はない。
野生生物局によると、6頭は国立公園の外に誤って移動し、線路に迷い込んだ可能性があるという。
ミンネリヤ国立公園は野生のゾウを見ようと毎年何万人もの観光客を集めている
スリランカでは近年、野生のゾウが餌や水を求めて線路に迷い込み、接触する事故が相次いでいる。
都市開発の影響でゾウの生息地は狭まり、多くのゾウが餌を求めて人間の居住地に近づいている。
政府の統計によると、昨年列車に轢かれて死んだゾウは9頭、23年は24頭だった。
スリランカのアジアゾウの個体数は19世紀の約1万4000頭から2011年には6000頭にまで減少。絶滅の危機に瀕している。