▽トランプ氏は今月、米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウム製品に25%の関税を課す大統領令に署名。3月12日に発効する。
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ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は20日、トランプ(Donald Trump)米大統領による関税がインフレを煽る可能性があると警告し、その通商政策を「正しくない」と批判した。
ルラ氏は地元ラジオ局のインタビューで、「米国が関税をかけるなら、相互関税で応じることになる」と強調した。
またルラ氏は「トランプ大統領の政策がブラジルだけでなく、世界全体のインフレ率を押し上げる可能性がある」と警告した。
トランプ氏は今月、米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウム製品に25%の関税を課す大統領令に署名。3月12日に発効する。
米国への鉄鋼輸入第1位はカナダ。2位はブラジル、以下メキシコ、韓国、ベトナムが続く。
トランプ氏は1期目に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課し、その後、カナダ、メキシコ、ブラジルなど一部の貿易相手国に無関税枠を認めた。
米国は2008年以来、対ブラジル貿易で黒字となっている。二国間の貿易額は昨年、800億ドル(約12兆円)を超えた。