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▽南アは25年11月までG20議長国を務める。外相会合は2月20~21日にヨハネスブルグで開催される予定だ。
2025年2月18日/サウジアラビア、首都リヤド、ルビオ米国務長官(AP通信)

ルビオ(Marco Rubio)国務長官が南アフリカで開催されるG20外相会合を欠席することが確定した。

ルビオ氏は今月初め、南ア政府を「反米勢力」と呼び、会合を欠席するとX(旧ツイッター)に投稿していた。

南アは25年11月までG20議長国を務める。外相会合は2月20~21日にヨハネスブルグで開催される予定だ。

米国務省によると、ルビオ氏は18日に行われたロシア外相との会談後、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの外相らと電話で話したという。

ルビオ氏は中東歴訪を終え、サウジから米国に戻る予定。

G20会合には欧州のトップ外交官だけでなく、ロシアと中国の外相も出席する。

トランプ(Donald Trump)米大統領は今月初め、南アのラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領が先月署名した土地収用法を非難。南アに対する財政支援を停止すると発表した。

南ア出身で米政府効率化省(DOGE)を率いるマスク(Elon Musk)氏もラマポーザ政権が白人を不当に扱い、「人種差別的な法律を公布した」と主張した。

土地収用法は公共事業など、公益性の高い事業のために土地の所有者から土地を収用することを認めるもので、話し合いで合意が得られた場合には任意の売買契約を締結する。しかし、補償金額などの条件面で折り合いがつかず、事業の進行が滞る場合には土地の収用を可能とする。

アナリストはルビオ氏の欠席について、「国際協力に否定的なトランプ政権の政策を反映したものである」と指摘している。

ルビオ氏は南ア政府の優先事項を真っ向から否定。南アは今年のG20のテーマとして「連帯、平等、持続可能性」を掲げている。

米国はエイズ救済大統領緊急計画(PEPFAR)を通じて南アのHIVプログラムに資金を提供しており、昨年は約4億4000万ドルを援助した。

南アのHIV感染者数は800万人以上と世界で最も多く、約550万人が抗ウイルス薬を服用している。

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