▽海賊はプントランド自治区の沖合でイエメンの漁船を拿捕し、どこかに連れ去った。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/アフリカ東部・ソマリアの海賊(Getty-Images/AFP通信).jpg)
アフリカ東部・ソマリアの海賊がイエメンの漁船を拿捕した。EUの海軍部隊アスピデスが10日、明らかにした。
それによると、海賊はプントランド自治区の沖合でイエメンの漁船を拿捕し、どこかに連れ去ったという。
民間警備会社Ambreyは11日の声明で、「ソマリアの海賊は60馬力のエンジンを搭載した3隻の小型ボートを拿捕し、近くの港に連行したようだ」と述べた。
それによると、海賊はプントランドの港に漁船を曳航し、乗組員を連れ去ったとみられる。
それ以上の詳細は明らかになっておらず、乗組員の安否も不明。
ソマリア沖で横行していた海賊行為は2011年をピークに減少していたものの、過去2年で新たな攻撃が何件か報告されている。
米国、インド、日本を含む多くの西側諸国がソマリア沖で海上警備に当たっている。
世界銀行はソマリアの海賊が2005~12年にかけて、乗組員を人質にすることで3億4000万~4億1300万ドルを稼いだと推定している。
専門家によると、ガザ紛争をめぐり、イエメンのフーシ派が紅海で攻撃を開始した結果、海賊がその混乱に乗じて活動を強化したとみられる。
ソマリア沖では昨年、海賊によるシージャックが7件報告されている。