▽サントリーニ島、アモルゴス島、アナフィ島、イオス島では1月31日以来、大小さまざまな地震が1000回以上発生している。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/2025年2月8日/ギリシャ、サントリーニ島の通り(AP通信).jpg)
地震が多発しているギリシャの有名観光地サントリーニ島で11日、マグニチュード5.3の地震が発生した。ケガ人の情報はない。
サントリーニ島、アモルゴス島、アナフィ島、イオス島では1月31日以来、大小さまざまな地震が1000回以上発生している。
この結果、震源地となっているサントリーニ島の住民の多くが本土に避難した。
数週間にわたる異常な地震活動がより大きな地震の予兆かどうかは不明である。
こうした中、サントリーニ島の国立病院で11日、避難訓練が行われた。
現地メディアによると、アモルゴス島でも11日にM4~4.8の地震が複数回発生したという。
ギリシャ南部のペロポネソス半島からキクラデス諸島にかけて広がる火山帯を監視している科学者たちはサントリーニ島のカルデラ北部にある中央断層線で「火山活動が活発化している」と指摘している。
それによると、入手可能なデータを見る限り、カルデラ噴火が差し迫っているという兆候はみられないという。
当局は先週、サントリーニ島に非常事態を宣言した。絶え間ない地震活動を受け、当局はドローンや災害救助犬を含む部隊を島に配備し、海軍と沿岸警備隊が島外で待機している。
住民と観光客は島を離れ、近隣の島々の学校は2月14日まで休校中だ。
首相府によると、サントリーニ島の国立病院には本土から専門の医師が派遣され、中庭には念のためテントを設置したという。
アモルゴス島では1956年7月にM7.7の地震が発生し、53人が死亡した。
専門家は紀元前1628年頃にサントリーニ・カルデラで発生した大噴火のような事態になる可能性は低いとみている。近隣の火山は375年前に噴火している。
サントリーニ島の人口は約2万人。ギリシャを代表する観光地のひとつであり、年間340万人もの観光客が訪れる。