▽変電所の設備や送電鉄塔にサルやヘビが昇って停電事故になることは珍しくない。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2025/02/スリランカ、首都コロンボ、配電線の上を移動するサル(Getty-Images)-1.jpg)
インド洋の島国スリランカの首都コロンボで大規模な停電が発生し、復旧作業が続いている。
現地メディアによると、コロンボ南部の変電所内にサルが侵入し、変圧器に接触。複数の系統がダウンし、大規模停電に発展したとみられる。
地元テレビ局は9日、この変電所内でサルの死骸が見つかったと報じた。
大統領府の報道官は9日、記者団に対し、「サルが変電所構内の変圧器に接触し、システムのバランスが崩れた」と語った。
停電は9日の現地時間11時頃に発生、数百万人が影響を受けている。電力会社によると、完全復旧には数時間かかる可能性があるという。
地元メディアはサルが基幹変電所の重要系統に接触したと伝えているが、詳細は明らかになっていない。
ソーシャルメディア上では多くのユーザーが政府とサルを非難している。
あるX(旧ツイッター)ユーザーはこう投稿した。「信じられるかい?サルがコロンボの変電所で大暴れし、スリランカの送電網に大打撃を与えるなんて...」
別のユーザーは「1匹の猿=大混乱。インフラを考え直す時か?」と書いた。
さらに別のXユーザーはヒンズー教の神猿ハヌマーンのイラストを投稿し、「神に逆らうなど言語道断」と書いた。「人間は神を超えられない」
変電所の設備や送電鉄塔にサルやヘビが昇って停電事故になることは珍しくない。
スリランカの電力技術者たちは何年も前から送電網の強化の必要性を訴えてきた。「国の送電網は弱体化しており、基幹電源で事故が起きれば、島全体が停電に見舞われることも予想される...」