▽政府のデータによると、米国への鉄鋼輸入第1位はカナダ。2位はブラジル、以下メキシコ、韓国、ベトナムが続く。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は9日、米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課すと発表した。
トランプ氏はルイジアナ州に向かうエアフォースワンの機内で記者団に対し、「米国に輸入される全ての鉄鋼、アルミニウムへの25%の関税を10日に発表する」と語った。
またトランプ氏は11日か12日に「相互関税」についても発表するとし、「これもほぼ即座に発効させ、全ての国に適用し、各国の関税率に合わせる」と述べた。「単純に言えば、向こうが我々に請求してくるなら、我々も彼らに請求するということだ...」
政府のデータによると、米国への鉄鋼輸入第1位はカナダ。2位はブラジル、以下メキシコ、韓国、ベトナムが続く。
米国の最大の貿易相手国であるカナダは24年1~12月の鉄鋼輸入総量の79%を占める。アルミニウムの輸入量も1位だ。
カナダのシャンパーニュ(Francois-Philippe Champagne)イノベーション相はX(旧ツイッター)への投稿で、「カナダの鉄鋼とアルミニウム産業は防衛、造船、自動車に至るまで、米国の主要産業を支えている」と書いた。
トランプ氏は1期目に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課したが、その後、カナダ、メキシコ、ブラジルなど一部の貿易相手国に無関税枠を認めた。
バイデン前政権は無関税枠をイギリス、日本、EUに拡大。その結果、米国内の製鉄所は設備稼働率が低下している。