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▽この船は2024年1月18日にトルコを出航したものの、エンジンの故障で地中海東部を1週間近く漂流した。
キプロス沖、西欧を目指す移民(Getty Images)

キプロスの裁判所が過積載の移民船で3歳の女児を死亡させたとして、シリア国籍の男に懲役3年を言い渡した。検察庁が7日、明らかにした。

それによると、裁判所は48歳の船長が航行補助装置も適切な通信機器も積んでいない小さな木造船に乗船していた60人のシリア移民の安全確保を怠ったと判決を下した。

この船は2024年1月18日にトルコを出航したものの、エンジンの故障で地中海東部を1週間近く漂流。人々は渇きを癒すために海水や自分の尿を飲み始めたという。

キプロス当局は船を発見した後、3歳少女を病院に空輸したが、助からなかった。

政府の統計によると、キプロスに到着する移民の大半がトルコからキプロス島の分離主義国家「北キプロス・トルコ共和国(通称北キプロス)」に入国し、陸路でキプロスに不法入国している。

22年に拘束された不法移民は1万7278人、24年は6102人まで減少した。

庇護申請の件数も22年の2万1565件から6769件まで減少。本国送還は22年の7700件から24年は約1万1000件に増加した。

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