▽ディープシークは先月、高性能の生成人工知能(AI)R1をリリース。米国製AIに匹敵する性能をごくわずかなコストで実現したと主張している。
オーストラリア政府は4日、中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」がセキュリティ上のリスクをもたらすという懸念から、公的機関職員による同アプリの使用を禁じた。
内務省はすべての政府機関に対し、ディープシーク製品、アプリケーション、ウェブサービスの使用またはインストールを防止し、ディープシーク製品、アプリケーション、ウェブサービスを政府のシステムおよびデバイスから削除するよう命じた。
また同省はディープシークについて、「受け入れがたいリスクがある」と指摘。国家安全保障と国益を守るため、直ちに禁止するとした。
この禁止令は民間人には適用されない。
ディープシークは先月、高性能の生成人工知能(AI)R1をリリース。米国製AIに匹敵する性能をごくわずかなコストで実現したと主張している。
フランス、イタリア、アイルランド、韓国などがディープシークによる個人情報の取り扱いを調査中だ。
台湾はこれが国家安全保障を脅かす可能性があるとして、公的機関および主要インフラ施設の職員による使用を禁じた。
イタリアも政府系機関職員のアプリ使用を禁じている。
オーストラリア政府は2年前、セキュリティ上の懸念から中国のSNSティックトックを政府全体で禁止した。