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▽ルビオ氏はパナマがどのような措置を講じなければならないのか、またどのような報復措置を取るかは明言しなかった。
2025年2月2日/パナマ、首都パナマシティ、ムリノ大統領(左)とルビオ米国務長官(Getty Images/AFP通信)

ルビオ(Marco Rubio)米国務長官は2日、訪問先の中米パナマでムリノ(José Raúl Mulino)大統領と会談し、中国によるパナマ運河への影響と支配を終わらせるための措置を講じるよう求めた。

ムリノ氏は会談後、中国政府と中国企業が関与する協定の見直しを示唆し、不法移民の送還に関する米国との協力を約束したが、「パナマ運河の管理権を米国に返還するという提案は議論の対象ではない」と強調した。

トランプ(Donald Trump)大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。

トランプ氏は先月の就任式演説でもパナマ運河に言及。「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張した。

米国務省の報道官は声明で、「ルビオ国務長官はムリノ大統領に対し、中国によるパナマ運河への影響と支配を終わらせるための措置を直ちに講じなければ、必要な措置を取ると伝えた」と述べた。

またルビオ氏はパナマ運河の入り口付近で2つの港を運営する香港の企業に言及。「中国の存在は運河への脅威であり、米パナマ条約違反である」と述べた。

さらにルビオ氏は、「この現状は容認できず、早急な変更がなければ、米国は条約に基づく権利を保護するために必要な措置を講じる用意がある」とした。

ルビオ氏はパナマがどのような措置を講じなければならないのか、またどのような報復措置を取るかは明言しなかった。

米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理してきた。しかし、米政府は共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。

米国はパナマの最大の貿易相手国であり、2012年に米国・パナマ自由貿易協定(FTA)を結んでいる。

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