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▽米国は2021年にアフガンから撤退して以来、アフガン支援に約37億1000万ドルを費やした。そのほとんどが国連機関の管理下で使われている。
アフガニスタン、首都カブール、タリバンの兵士(Getty Images)

米国のアフガニスタン支援監視団は1月31日、タリバン暫定政権に対外援助を管理する権利はないと指摘した。

同監視団は31日に公開した報告書の中で、「タリバンはアフガンの政府として認められておらず、制裁下にあるため、アフガンのために用意された数十億ドルの資金を得る法的権利はない」と述べた。

それによると、トランプ政権と議会はアフガンのために用意した40億ドル近い資金を米国の管理下に置くことを検討しているという。

2022年、米政府はそれまで国内で凍結されていたアフガン中央銀行の資産35億ドルをスイスに拠点を置くアフガン国民のための基金に移した。監視団によると、この基金はその後40億ドル近くにまで膨らんだという。

この基金はアフガンの経済を保護、安定させることを目的としている。

監視団は報告書の中で「タリバンは米国からアフガン政府として認められておらず、国際テロリストに指定され、米国と国連の制裁下にあり、法的権利がないにもかかわらず、これらの資金を欲している」と述べた。

国務省は先週、緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を90日間凍結するよう命じた。これにはアフガン支援も含まれている。

報告書によると、米国は2021年にアフガンから撤退して以来、アフガン支援に約37億1000万ドルを費やした。そのほとんどが国連機関の管理下で使われている。

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