▽現場はフィラデルフィア北東部のルーズベルト・モール近く。午後6時30分頃に墜落し、激しい爆発が起き、複数の建物で火災が発生した。
米ペンシルベニア州フィラデルフィアのショッピングモール近くに小型飛行機が墜落した。地元当局が1月31日、明らかにした。
それによると、現場はフィラデルフィア北東部のルーズベルト・モール近く。午後6時30分頃に墜落し、激しい爆発が起き、複数の建物で火災が発生した。
連邦航空局(FAA)は声明で、「ノースイースト・フィラデルフィア空港を離陸したリアジェット55が午後6時30分ごろに墜落した」と明らかにした。同機には子供を含む6人が搭乗していたという。
フィラデルフィア市長は31日夕方の記者会見で、「死傷者の情報は手元になく、まだ発表できない」と語った。
また市長はこの事故により数件の民家と車両が影響を受けたと述べ、周辺住民に対し、消防・警察の指示に従い避難するよう呼びかけた。
スウェーデンの航路追跡サイト・フライトレーダー24によると、飛行機はミズーリ州のスプリングフィールド・ブランソン空港に向かっていた。
FAAと国家運輸安全委員会(NTSB)が事故原因を調査している。
この飛行機は医療搬送用で、航空救急会社ジェットレスキューが運航する機体であった。
ABCニュースは関係者の話しとして、「搭乗していた子供はフィラデルフィアの病院で治療を受け、母親とともにこの飛行機で母国メキシコに向かう予定であった」と伝えている。
ジェットレスキュー社は声明で、子供を含む4人が搭乗していたと述べた。
また同社は現時点で6人の安否は分からず、情報を待っているとした。
ソーシャルメディアには多くの動画が投稿されている。墜落現場から立ち上る炎や炎に包まれる建物、車両が映っていた。
フィラデルフィアのテンプル大学病院はABCの取材に対し、「この事故で負傷した6人の患者を受け入れた」と語った。それによると、うち3人は治療を受けて退院、残り3人は入院したものの、命に別条はないという。
この6人が飛行機に乗っていた6人かどうかは分かっていない。
ノースイースト・フィラデルフィア空港はこの事故を受け、一時閉鎖されたが、現在は運航を再開している。