▽ルビオ米国務長官は2月2日にパナマを訪問し、ムリノ大統領ら政府高官と会談する予定である。
パナマのムリノ(José Raúl Mulino)大統領は30日、パナマ運河の管理権について米国と交渉することはないと表明した。
ルビオ(Marco Rubio)米国務長官は2月2日にパナマを訪問し、ムリノ氏ら政府高官と会談する予定である。
トランプ(Donald Trump)大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
トランプ氏は20日の就任式でもパナマ運河に言及。「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張した。
ムリノ氏は記者会見でこの問題に言及。米国との緊張を和らげようとした。
またムリノ氏は記者から「運河の管理権を米国に返還するか?」という質問に対し、「絶対にない」と即答した。
さらに、ルビオ氏との会談で移民、安全保障、麻薬密売など、両国が抱える複数の問題について協議し、連携を強化できると確信していると述べた。
ルビオ氏は2日にムリノ氏と会談し、パナマ運河の管理事務所も視察する予定である。
米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理してきた。しかし、米政府は共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。
米国はパナマの最大の貿易相手国であり、2012年に米国・パナマ自由貿易協定(FTA)を結んでいる。