▽アフリカ第3位の金産出国であるマリではこのような事故が相次いでいる。
西アフリカ・マリの南部にある金鉱山に土砂が流入し、死者が出ている。国営メディアが30日に報じた。
それによると、事故は南部クリコロ州の郊外にある金鉱山で29日に発生。砂金を探していた複数の女性労働者が巻き込まれたという。
国営テレビは軍事政権当局者の話しとして、「採掘現場を取り囲むように設置された堤防の一部が壊れ、土砂と水が流れこみ、女性たちを飲み込んだ」と伝えている。
それ以上の詳細は明らかになっておらず、正確な死傷者数も不明。
アフリカ第3位の金産出国であるマリではこのような事故が相次いでいる。特に遠隔地の無許可鉱山では安全対策が無視され、死者が出ても報告されないことが多い。
24年1月には首都バマコに近い南西部の金鉱山で崩落があり、70人以上が死亡したと報告されている。
マリ北部では近年、無許可の金鉱山で得られた利益がサヘル地域に拠点を置くイスラム過激派の資金源になっているとみられ、懸念が高まっている。
世界銀行によると、マリの貿易輸出に占める金の割合は80%を超え、人口の10%以上にあたる200万人以上が鉱業部門で働いている。