▽トランプ氏は1月20日の就任以来、国境政策の厳格化、ビザ(査収)審査の厳格化、米国内の不法移民の取り締まり強化など、様々な政策を推し進めている。
フィリピンのマルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は30日、トランプ(Donald Trump)米大統領と会談し、移民問題やインド太平洋地域の安全保障など、複数の諸問題について協議する準備を進めていると明らかにした。
トランプ氏は1月20日の就任以来、国境政策の厳格化、ビザ(査収)審査の厳格化、米国内の不法移民の取り締まり強化など、様々な政策を推し進めている。
世界銀行の推計によると、米国内で生活するフィリピン国籍の不法滞在者は2019年時点で30万人以上。
米国勢調査局は2024年の報告書で、フィリピン移民の数を約200万人と推定している。
マルコス・ジュニア氏は声明でトランプ氏との早期の首脳会談に意欲を示したが、日程には言及しなかった。
フィリピンは軍事的に優位に立つ中国との戦いに直面している。中国海警局はフィリピンの船舶を積極的に攻撃しているが、フィリピン側は基本的に手を出さず、国際社会を通じて中国の誤った主張を正すよう呼びかけている。
またフィリピン政府や米国や日本など、西側の同盟国と連携し、安全保障を強化してきた。
中国は現在、米国がフィリピンに米軍の中距離ミサイル発射システム(MRC)「タイフォン」を配備することに強く反発している。
フィリピン政府は昨年末、タイフォンを取得する計画を発表した。