スポンサーリンク
▽EU加盟27カ国はポーランドの首都ワルシャワで30日に移民問題に関する閣僚級会合を開き、不法移民の扱いについて協議する予定だ。
ギリシャ沖、移民を乗せたボート(Getty Images/AFP通信)

ギリシャパナギオトプロス(Nikos Panagiotopoulos)移民政策大臣は28日、EUの方針に基づき、より厳しい不法移民対策を導入する予定だが、米政府のような強硬策は採用しないと明らかにした。

パナギオトプロス氏は公共放送ERTのインタビューで、「我が国を含むEUは今年、より厳しい不法移民対策を講じる予定だが、手錠や足かせを付けて軍用機で強制送還するようなことはしない」と語った。

またパナギオトプロス氏は「軍用機で送り返すのと、民間機で送り返すのは全く違う」と強調する一方、「安全保障上の観点から、不法移民の送還は避けられない」とした。

EU加盟27カ国はポーランドの首都ワルシャワで30日に移民問題に関する閣僚級会合を開き、不法移民の扱いについて協議する予定だ。

トランプ(Donald Trump)米大統領は就任以来、不法移民に対する厳しい政策を追求している。

ギリシャは豊かな西欧への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。

その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。

ギリシャ当局は中東の紛争が移民の急増をまねていると指摘。昨年拘束した不法移民は6万人を超え、23年比で50%近く増加した。最も多かったのはシリア人であった。

ギリシャ政府はEUの予算で国境壁を建設したり、国境・海上警備を強化する案に賛成している。

ギリシャの沿岸警備隊は28日午後、70人の移民を乗せた船を南部沖で拿捕し、クレタ島に移送したと発表した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク