▽米国はイスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスに停戦を継続するよう圧力をかけている。
イスラエルのネタニヤフ（Benjamin Netanyahu）首相は28日、来月4日に米ホワイトハウスを訪問すると明らかにした。
それによると、トランプ（Donald Trump）大統領から訪問を打診されたという。
米国はイスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスに停戦を継続するよう圧力をかけている。
戦争終結を目指す第2段階の公式協議は2月3日から始まる予定である。
イスラエル首相府は声援で、「ネタニヤフ首相は来週ワシントンDCを訪問し、トランプ大統領と会談する」と述べた。
また首相府は「イスラエルとその近隣諸国にどのように平和をもたらすことができるか、そして共通の敵対勢力に対抗するための努力について話し合うことを楽しみにしている」とした。
ホワイトハウスは28日正午の時点でコメントを出していない。
トランプ氏は27日、エアフォース・ワンの機内で記者団に対し、「そう遠くない将来、ネタニヤフ首相と話をするつもりだ」と述べていた。
この会談は国内でプレッシャーにさらされているネタニヤフ氏にとって、長年にわたってトランプ氏から受けてきた支援を世界に思い出させ、イスラエルの戦争遂行を擁護するチャンスとなるだろう。
2人は昨年、フロリダ州マー・ア・ラゴで約4年ぶりに会談した。
米国はイスラエルの最大の支援国であり、毎年数十億ドル規模の兵器を供与している。ネタニヤフ氏はトランプ氏に対し、前政権のような曖昧な態度を取らず、親イスラエルを貫くよう促すとみられる。
＜停戦協定の概要＞
▽第1段階の停戦は1月19日（日）に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。
