▽ロシア代表団のダマスカス入りはアサド政権の崩壊以来初めて。
ロシア政府の代表団がシリアの首都ダマスカスに到着した。ロシア国営メディアが28日に報じた。
ロシア代表団のダマスカス入りはアサド政権の崩壊以来初めて。
アサド(Bashar Assad)前大統領は先月初め、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。
国営RIAノーボスチによると、代表団には副外相と駐シリア大使が含まれている。その他詳細は明らかにしていない。
シリア暫定政権はコメントを出していないが、国営シリア・アラブ通信(SANA)はロシア代表団が暫定政権の指導者であるジャウラニ(Abu Mohammad Al-Julani、本名アフマド・シャラ)氏と会談すると報じた。
アサド氏を支持するロシアの焦土作戦はシリア内戦の流れを変えた。
しかし、暫定政権はロシアとの関係を断ち切った。シリア国内の基地からロシア軍を完全に撤退させたりはしていないが、SANAは今月初め、タルトゥースの港を管理するロシア企業との契約が取り消されたと報じた。
政権崩壊後、ロシアはシリア全土からラタキア県近郊のフメイミム空軍基地に兵力と資産を移した。
ロシアがフメイミム基地とタルトゥースの海軍施設から撤退する兆候は今のところ見えない。