▽投資家たちはトランプ氏の政策に抵抗する国で神経質な取引が続くと予想。「炎上」しないか注視し、神経をとがらせている。
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トランプ(Donald Trump)米大統領がコロンビアに関税を課すと脅した後、コロンビア・ペソとメキシコ・ペソがアナリストの予想通り急落した。
トランプ氏は26日、コロンビア政府が不法移民を乗せた米軍機2機の着陸要請を拒否したことを受け、同国に制裁を科すと表明。コロンビア政府は関税で反撃すると示唆したが、その後、移民の受け入れを認めた。
コロンビア・ペソは27日の取引開始直後に1.8%下落。1ドル=4200ペソ前後となっている。
アナリストたちは今週、1ドル=4600ペソまで下落すると予想している。
投資家たちはトランプ氏の政策に抵抗する国で神経質な取引が続くと予想。「炎上」しないか注視し、神経をとがらせている。
メキシコ・ペソも27日、2.3%下落し、年初来の上昇分が消失した。1ドル=20ペソ後半の取引となっている。
メキシコ・ペソは昨年通年で20%近く下落した。
トランプ氏は2月1日を期限に、メキシコとカナダが国境警備に関する米国の要請に応じなければ、両国の全輸入品に25%の関税を課すとしている。
RBCブルーベイ・アセット・マネジメントはメキシコとカナダの通貨について、「関税リスクを見越した神経質な取引になるとみられるが、不確定要素があまりに多く、両政府の動きを注視する必要がある」と指摘した。