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▽シェインバウム氏はトランプ氏の大統領令に否定的な考えを示してきたが、方針を見直すと示唆した形だ。
2025年1月27日/メキシコ、首都メキシコシティ、シェインバウム大統領(ロイター通信)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は27日、トランプ米政権と不法移民の強制送還に関する協定を結び、他国の移民も受け入れる可能性があると明らかにした。

トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、不法移民の強制送還を開始する大統領令に署名した。

シェインバウム氏はトランプ氏の大統領令に否定的な考えを示してきたが、方針を見直すと示唆した形だ。

シェインバウム氏は定例会見で、「過去1週間で受け入れた移民は4000人を超え、その大半がメキシコ人である」と明らかにした。

またシェインバウム氏はビザ(査証)や正規の書類を持たない不法移民の送還に一定の理解を示したうえで、「今のところ、米国から送還される移民の数が大幅に増加する兆候はみられない」とした。

さらに、「我が国は移民に正規書類の作成を促す”メキシコ残留プログラム”の再開に同意していない」と強調した。

このプログラムはメキシコ人以外の移民をメキシコに送り返し、米国による手続きを待つというものだ。

強制送還者の一部は民間航空機を使ってメキシコ入りしている。

シェインバウム氏は米国とコロンビアが送還をめぐって一時対立したことについて、「両国が合意に達したことを歓迎する」とし、「メキシコと米国も移民問題に関する協議を継続しており、今後数日のうちに取引が成立する可能性がある」と述べた。

メキシコ政府は週末、不法移民を乗せた米軍機の着陸要請を拒否した。理由は明らかになっていない。

コロンビア政府も同様の措置を取ったが、26日に方針を見直した。ブラジル政府は週末に米国から専用機で移送されてきた移民が機内で手錠をかけられていたとして、米当局に抗議している。

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