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▽西側諸国は暫定政権との対話を進める一方、制裁緩和については慎重な姿勢を崩していない。
2025年1月22日/スイス、ダボスの世界経済フォーラム会場、シリアのシェイバニ外相(AP通信)

シリア暫定政府のシェイバニ(Asaad al-Shaibani)外相は22日、14年近くに及ぶ内戦で荒廃した同国の復興には同盟国の支援が欠かせないとして、経済制裁を緩和するよう求めた。

シェイバニ氏はスイス・ダボスの世界経済フォーラムに出席。セッションの中で、いくつかの湾岸諸国と復興に向けた取り組みを進めていると明らかにした。

アサド(Bashar Assad)前大統領は先月初め、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

シェイバニ氏は「新憲法を起草するために専門家からなる委員会を設置する予定で、そのプロセスには最長で4年かかる可能性がある」と述べた。

またシェイバニ氏は新憲法について、「国内のすべてのコミュニティの基本的人権や権利を保障するものになる」と強調。シリア経済を麻痺させている国際的な制裁の緩和を改めて求めた。

さらに、アサド旧政権から多くの問題を引き継いだとして、国際社会に支援の強化を訴えた。

暫定政権を率いるジャウラニ(Abu Mohammad Al-Julani、本名アフマド・シャラ)氏はHTSの司令官である。米国はジャウラニ氏に1000万ドルの懸賞金をかけている。

西側諸国は暫定政権との対話を進める一方、制裁緩和については慎重な姿勢を崩していない。

暫定政権は現在、周辺国や西側と積極的に会談し、内戦を終結させる取り組みを推進している。アサド派と反体制派の戦いは事実上終結したが、イスラム国(ISIS)を含むイスラム過激派との戦いは終わっていない。

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