▽火事はボル県のスキーリゾートにあるホテル「グランド・カルタル」で21日の午前3時過ぎに発生。正午頃に鎮火した。
トルコ北西部ボル県のホテルで発生した火災について、政府は21日、これまでに76人の死亡を確認し、51人が病院で手当てを受けていると明らかにした。
それによると、火事はボル県のスキーリゾートにあるホテル「グランド・カルタル」で21日の午前3時過ぎに発生。正午頃に鎮火した。
イェルリカヤ(Ali Yerlikaya)内相は声明で、「このホテル火災により、少なくとも76人が亡くなり、51人が病院に搬送され手当てを受けている」と述べた。
またイェルリカヤ氏は亡くなった76人のうち45人の身元を特定し、地元当局が親族や関係者と連絡を取っていると明らかにした。
国営アナトリア通信によると、警察はホテルの関係者とされる9人を拘束したという。
出火原因は明らかになっておらず、消防と警察が調べている。
子供を含む犠牲者の大半が一酸化炭素中毒で死亡したと伝えられている。
イェルリカヤ氏によると、火災当時、ホテルには238人の宿泊客がいたという。
エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、当局の捜査が進行中であると述べた。
またエルドアン氏は22日に国を挙げて喪に服すと宣言した。
ボル県は首都アンカラとイスタンブールの中間に位置する。人口は約27万人。