▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で4万7107人、負傷者は約11万1147人となっている。
イスラエルの治安部隊がパレスチナ・ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプを急襲し、少なくとも9人が死亡、数十人が負傷した。パレスチナ当局が21日、明らかにした。
イスラエル政府はコメントを出していない。
保健当局によると、イスラエルの治安部隊はジェニン難民キャンプ内の複数の建物を攻撃したという。
ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
入植者たちは20日、エルサレムの北方3キロに位置する2つのパレスチナ集落を襲撃し、家屋や小売店などを焼き払った。
パレスチナ通信(WAFA)によると、イスラエル当局は20日、ヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプで数十人を逮捕したという。
ガザ地区の停戦は19日に発効。それ以来、地区内でイスラエル軍の攻撃は確認されていない。
多くの市民が瓦礫の山と化した自宅に戻り、家族の遺品や使えそうな家具を探している。人々は国連やその関係機関による食料や医療支援を心待ちにしている。
ガザ地区には人道支援物資が大量に運び込まれているが、イスラエルの攻撃で多くの倉庫が破壊されたため、物資の保存など、多くの課題が残っている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は21日午前の時点で4万7107人、負傷者は約11万1147人となっている。多くのボランティアが行方不明者の捜索を継続中だ。建物の倒壊に巻き込まれた市民は1万人以上と推定されている。
<停戦協定の概要>
▽第1段階の停戦は1月19日(日)に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽停戦の第1段階中、毎日600台の援助トラックをガザ地区に送り、食料や医薬品などを難民キャンプなどに届ける。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
▽ハマスは残りのイスラエル人捕虜を第2段階以降に解放する。