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▽マールブルグウイルスはコウモリからヒトに、感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。
マールブルグウイルス(Centers for Disease Control and Prevention)

アフリカ東部・タンザニアのハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は20日、北部の集落で採取したサンプルからマールブルグウイルスが検出されたと明らかにした。

ハッサン氏はダルエスサラームで世界保健機関(WHO)のテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長らと共に記者会見を開き、マールブルグ病の感染拡大に言及した。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似たウイルス性疾患で、感染力が強く、致死率も高い。致死率は地域の医療体制によって異なり、過去の発生では88%に達したこともあった。

マールブルグウイルスはコウモリからヒトに、感染者の体液や皮膚に接触したヒトに感染する。空気感染はしない。

主な症状は発熱、筋肉痛、下痢、嘔吐など。極度の出血により死亡するケースもある。ワクチンや治療法はまだ確立されていない。

WHOは先週、北部の集落でマールブルグ病が確認され、8人が死亡したと発表したが、その数時間後、地元の保健当局はサンプルをチェックした結果、マールブルグウイルスは検出されなかったと報告していた。

ハッサン氏は20日の記者会見で、「関係機関がサンプルを再チェックした結果、マールブルクウイルスが検出された」と述べた。

それによると、26サンプルのうち、マールブルクウイルスが検出されたのは1サンプルのみ。残り25は陰性であった。

WHOはタンザニアにおけるマールブルクウイルスの感染リスクを「高い」とする一方、世界的には低いとしている。

昨年9月末にルワンダで最初に報告されたマールブルグの感染拡大は12月20日に終息宣言が出された。

ルワンダ当局は計15人が死亡し、66人が感染したと報告している。

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