▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午前の時点で4万6913人、負傷者は11万750人となっている。
イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの停戦協定が19日、当初の予定より約3時間遅れの午前9時15分に発効した。
ハマスはこれに基づき、イスラエルの捕虜3人を解放した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは当局者の話しとして、「イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人90人が19日に釈放される予定である」と報じた。
停戦はハマスによる人質名簿の提出が遅れたことで発効が3時間ほど遅れた。イスラエル軍はこの間に複数カ所を空爆し、少なくとも19人が死亡したと伝えられている。
何万人もの避難民が自宅に戻り、瓦礫の中から家財を見つけ出そうとしている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は19日午前の時点で4万6913人、負傷者は11万750人となっている。
パレスチナ赤新月社は19日、パレスチナ人90人の釈放が予定されているヨルダン川西岸地区のイスラエル刑務所近くに大勢が集まっていると報告した。
イスラエルの治安部隊は暴動に発展する恐れがあるとして、人々に向けて催涙ガスとゴム弾を発射。少なくとも7人が軽傷を負った。
アルジャジーラによると、治安部隊は群衆に刑務所から離れるよう命じ、一部が応じなかったため、催涙ガスとゴム弾を使ったという。
＜停戦協定の概要＞
▽第1段階の停戦は1月19日（日）に発効。6週間続く予定。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、この合意の第一段階で33人のイスラエル人捕虜を解放する。
▽イスラエル軍は停戦の第1段階として、ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を段階的に釈放する。
▽ハマスは33人のイスラエル人捕虜を段階的に解放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊からの撤退を開始し、第2段階で完全に撤退する。
▽恒久的な和平に向けた同盟国による間接協議は第1、2段階中継続される。
