▽24年末の人口は約14億800万人で、23年から139万人減少した。
中国の国家統計局は16日、24年末時点の人口が23年から約139万人減少したと明らかにした。人口減少は3年連続。
統計局によると、出生数も8年連続で減少したという。
世界第2位の経済大国である中国は高齢化と生産年齢人口の減少という厳しい課題に直面している。
24年末の人口は約14億800万人で、23年から139万人減少した。
人口減少に直面している国は中国だけではない。
東アジアの先進国、日本、韓国、香港の出生率も急落している。中国は3年前、死者数が出生数を上回り、人口減少に悩まされる国々に仲間入りした。
出生率低下の理由は概ね同じである。生活費の高騰により、若者が教育やキャリアを追求する一方で、結婚や出産を先延ばしにしたり、断念している。平均寿命が延びる中、子供の数は減り、社会保障費が財政を圧迫している。
統計局によると、上海や北京などの大都市の人口は軒並み増加し、この1年で1000万人以上が都市部に移り住んだという。
中国政府は一人っ子政策を放棄し、3人まで子供を産めるようになった。しかし、出生率の低下に歯止めがかかるはずもなく、悪化の一途をたどっているように見える。
少子化は高齢化を招き、経済成長を鈍化させる。
専門家は中国の人口について、「出生率が回復したとしても、減少は数十年続く」と予想している。
上海社会科学院は2050年までに65歳以上の比率が30%を超えると予想している。高齢化率の世界トップ3は日本、ドイツ、フランスである。