▽停戦は1月19日(日)に発効する。
イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスが「停戦」で合意した。カタール政府が15日午後、明らかにした。
アール・サーム(Sheikh Mohammed bin Abdulrahman bin Jassim Al Thani)首相は声明で停戦を歓迎。「イスラエルの捕虜解放とガザへの人道支援が加速すると確信している」と述べた。
イスラエル軍は15日未明、ガザ全域を攻撃し、学校や難民キャンプなどで少なくとも62人が死亡、200人以上が負傷し、大勢が瓦礫の下敷きになった。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は15日午前の時点で4万6707人、負傷者は11万265人となっている。
カタール政府の声明の要点は以下の通り。
▽カタール、エジプト、米国による停戦合意への努力が実を結んだ。
▽カタールとエジプトは合意の履行を確実にするために努力する。
▽停戦は1月19日(日)に発効する。
▽ハマス側はパレスチナ人捕虜と引き換えに、この合意の第一段階で33人のイスラエル人捕虜を解放することに合意した。
▽停戦の第一段階は42日間続く。
米ホワイトハウスとトランプ(Donald Trump)次期大統領も声明を出し、合意を歓迎した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍は停戦の第一段階として▽ガザ境界の700メートル地点まで撤退する。
▽イスラエルは終身刑250人を含む約2000人のパレスチナ人受刑者を釈放する。
▽ハマスは33人のイスラエル人捕虜を解放する。
▽イスラエルはガザ地区内で負傷した人々が治療を受けるために移動することを許可する。
▽イスラエルは停戦開始から7日後にガザ南部とエジプトを結ぶラファ国境検問所を開放する。
▽イスラエル軍はガザとエジプトの境界フィラデルフィ回廊から撤退を開始し、後の段階で完全に撤退する。