▽ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエル軍が14日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプを空爆し、少なくとも6人が死亡した。
パレスチナ通信(WAFA)によると、イスラエル軍のドローンがキャンプ内の交差点にたむろしていたグループに向けてミサイルを発射し、15歳の少年を含む6人が死亡、数人が負傷したという。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは関係者の話しとして、「15歳の少年と23~34歳の男性5人が即死した」と伝えている。
ヨルダン川西岸では23年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエル軍は今月初め、ヨルダン川西岸郊外の町をドローンで空爆し、子供2人を含む3人を殺害した。
ヨルダン川西岸で先週、イスラエル人を乗せたバスが銃撃され、少なくとも3人が死亡、7人が負傷する事件が発生。容疑者は捕まっておらず、警察が行方を追っている。
ヨルダン川西岸では23年1月~24年11月までの間に968人のパレスチナ人が殺害されている。ガザ紛争が始まって以降の死者は850人近くに達した。
逮捕者は数千人と報告されているが、正確な数は不明である。
イスラエル政府は14日のドローン空爆に関するコメントを出していない。
パレスチナ自治政府もこの数週間、ジェニンに拠点を置く武装勢力を取り締まり、10数人を殺害している。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午後の時点で4万6645人、負傷者は11万12人となっている。