▽シェインバウム氏はトランプ氏を「ヤバい奴」「世界をかき回す男」と呼んだことがある。
メキシコのシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は8日、トランプ(Donald Trump)次期米大統領がメキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更すると表明したことについて、「面白いんじゃない?」と笑い飛ばした。
シェインバウム氏は定例会見でこの話題について質問を受けると、満面の笑顔で「北米大陸をメキシコ・アメリカに変更しよう」と皮肉交じりに提案した。
またシェインバウム氏は「私も改名しようかしら?」と述べ、笑いを誘った。「いい響きでしょう?」
メキシコ湾という名称は1607年につけられた。
このやりとりはSNSで話題となっている。あるX(旧ツイッター)ユーザーは、「地球をトランプ星に変更しよう」と投稿し、数千のいいねを集めていた。
トランプ氏はメキシコとカナダの麻薬・移民流入対策に不満を示し、1月20日の就任初日にメキシコ、カナダ、中国の全輸入品に関税を課すと表明。カナダとメキシコは25%、中国には10%の追加関税を課すとしている。
シェインバウム氏はこれに怒りを表明し、「やれるものならやってみろ」と表明。米国民がその反動を受け、インフレに直面することになると警告している。
シェインバウム氏の前任者であり、恩師である左派のオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)前大統領はトランプ氏と比較的良好な関係を構築したが、シェインバウム氏がこの流れを受け継ぐかは不明だ。
シェインバウム氏はトランプ氏を「ヤバい奴」「世界をかき回す男」と呼んだことがある。
またシェインバウム氏はトランプ氏が米加メキシコ自由貿易協定を無視して関税をかけた場合、関税で対抗すると示唆している。