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▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で4万5520人、負傷者は10万8140人となっている。
2024年12月28日/パレスチナ自治区、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院近く(AP通信)

イスラエル軍が28日、パレスチナ・ガザ地区北部などを空爆し、少なくとも36人が死亡、数十人が瓦礫の下敷きになり、ボランティアによる捜索活動が続いている。ガザ当局が明らかにした。

パレスチナ通信(WAFA)はガザ当局者の話しとして、「イスラエル軍による過去24時間の空爆・砲撃により、少なくとも36人が死亡、50人以上が負傷し、数十人が行方不明になっている」と報じた。

世界保健機関(WHO)は28日、北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院への攻撃を改めて非難し、院長が行方不明になっていることに深刻な懸念を表明した。

イスラエル軍は27日に同院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。

イスラエル軍は28日、ガザ北部ベイトハヌンから西エルサレムに向けて2発のロケット弾が発射されたとして、ベイトハヌンに退避命令を出した。

イスラエル軍は声明で、ベイトハヌンの避難民に対し、速やかにこの地域を離れ、イスラム組織ハマスや他の過激派に隠れ家を提供しないよう警告した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で4万5520人、負傷者は10万8140人となっている。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は28日、ガザ地区の気温が急降下し、「100万人以上のパレスチナ人が薄っぺらいテントの中で飢えと寒さに耐えながら生活している」と嘆いた。

UNRWAは声明の中で、「多くの乳児が飢え、凍え、いつ死んでもおかしくない状況に置かれている」と述べ、人道援助の即時提供を求めた。

またUNRWAはイスラエル軍を改めて強く非難。「これが自称、世界で最も道徳的な軍隊のやり方である」と皮肉った。

ガザではここ数日で少なくとも4人の乳児が低体温症により死亡。そのうちの3人はイスラエル軍が安全地帯と宣言した南部ハンユニスの難民キャンプで亡くなった。

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