▽ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午前の時点で4万5484人、負傷者は10万8090人となっている。
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パレスチナ・ガザ地区の保健当局は28日、イスラエル軍が北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院を破壊し尽くし、院長が行方不明になっていると明らかにした。
イスラエル軍は27日に同院を制圧。酸素吸入や保育器を必要とする赤ん坊を含む400人近い患者が退避を余儀なくされた。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「イスラエル兵は病院関係者を殴打し、裸にし、唾を吐きかけ、寒空の下に何時間も放置した」と伝えている。
アルジャジーラによると、カマル・アドワン病院の大部分が全焼したという。
世界保健機関(WHO)は27日、カマル・アドワン病院への攻撃をパレスチナ人に対する「死刑宣告」と評し、医療システムが「組織的」に解体されていると非難した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は28日、多くの赤ん坊が凍死しているとして、人道援助の即時提供を求めた。
ガザ地区の気温は急降下し、イスラエルによる封鎖が続く中、少なくとも4人の乳児が低体温症により死亡したと伝えられている。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午前の時点で4万5484人、負傷者は10万8090人となっている。
ガザ地区の多くの家族が飢えと寒さに苦しんでいる。イスラエル軍の攻撃が続く中、多くの子供が薄っぺらなテントの中で生活している。
国連によると、少なくとも2月初めまでは厳しい寒さが続く見通し。多くの子供と高齢者が飢えと寒さに耐えきれず、亡くなる可能性がある。