▽22日午後に中央部が突然崩落し、トラック4台、自動車2台、オートバイ2台の計8台が橋と共にトカンチンス川に落下した。
ブラジル北部2州を結ぶ橋が突然崩落した事故について、地元当局は24日、これまでに4人の死亡を確認し、10人以上が行方不明になっていると明らかにした。
現場はマランハオ州とトカンチンス州の境界に架かる橋。22日午後に中央部が突然崩落し、トラック4台、自動車2台、オートバイ2台の計8台が橋と共にトカンチンス川に落下した。
当局は数千リットルの農薬と硫酸を積んだトラックが落下したと報告。水質汚染が懸念されるとして、潜水作業を行えずにいる。
化学薬品が容器から漏れたかどうか、またどの程度漏れたかは分かっていない。当局が状況を確認する間、川での潜水作業は中止されている。
この橋に大きな亀裂があり、「いつ崩落してもおかしくない」と警告する地元議員の動画は世界中に拡散した。
この議員はTVグローブの取材に対し、「まさか動画の撮影中に橋が落ちるとは思わず、ショックを受けている」と語った。
TVグローボによると、落下したトラック4台のうち3台が化学薬品を積んでいたとみられる。
マランハオ州とトカンチンス州政府はトカンチンス川に近づかないよう呼びかけている。
消防によると、これまでにトラックの女性運転手と11歳の少女を含む4人の遺体を収容したという。22日には男性1人が自力で岸に泳ぎ着き、生還した。
この橋は全長533メートル、1960年代に建設された。首都ブラジリアの北方約1300キロに位置する。