▽ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は開戦から5カ月を迎えた。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ウクライナ、東部ドネツク州、攻撃用ドローンを放つウクライナ兵(Getty Images)

ウクライナ軍がロシア国境から1000キロ以上離れた内陸の町にドローン攻撃を仕掛け、複数の建物が被害を受けた。ロシア国営メディアが21日に報じた。

中部タタルスタン共和国の知事によると、ウクライナのドローン少なくとも8機が確認され、うち6機が住宅、1機が工業地帯、1機が河川上空で撃墜されたという。

テレグラムに投稿された動画にはタタルスタンの高層ビルの上空を通過するドローンが映っていた。

国営テレビは「ドローンの破片が降り注いだものの、死傷者はいなかった」と伝えている。

中部カザン当局は21日、ウクライナのドローン攻撃により、複数の建物が被害を受けたと明らかにした。

それによると、カザンの空港が運航を停止。地元当局は再攻撃の恐れがあるとして、21日と22日に市内で予定していたイベントを全て中止した。

ウクライナ政府はタタルスタンとカザンへの攻撃を認めておらず、声明も出していない。

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は開戦から5カ月を迎えた。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

ゼレンスキー大統領(Volodymyr Zelenskyy)は21日、ロシア軍のミサイルが南部ヘルソン市の医療施設に損害を与え、東部ハルキウ州と南部ザポリージャ州でもアパートが被害を受けたと発表。これを「テロ攻撃」と非難した。

地元当局によると、ロシア軍の攻撃により、南部ザポリージャ州で7人、東部ハルキウ州で6人が負傷したという。

ウクライナ空軍は21日、ロシア軍が発射したドローン113機のうち57機を撃墜、56機を電子戦で無力化したと報告した。

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