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◎大統領府に近い大物財界人たちは高金利が企業活動や経済にブレーキをかけていると批判している。
2024年12月19日/ロシア、首都モスクワ、プーチン大統領(AP通信)

ロシア中央銀行は20日、欧米諸国の経済制裁やウクライナ戦争に端を発するインフレを食い止めるため、主要政策金利を21%に据え置いた。

大統領府に近い大物財界人たちは高金利が企業活動や経済にブレーキをかけていると批判しているが、現実はそう甘くないようだ。

中銀は声明で、「10月の利上げによって、ロシアの信用環境は想定以上に引き締まった」と述べた。

また中銀は次回会合で将来の利上げの必要性を評価し、消費者物価指数(CPI)が現在の9.5%から来年は4%に低下するという見通しを示した。

工場は3交代制で自動車や軍用品、衣料品まであらゆるものを製造している。労働力不足が賃金を押し上げ、太っ腹な入隊ボーナスが市民の貯蓄を増やし、消費に回している。これらすべてが物価を押し上げている。

その上、ルーブル安が自動車や家電製品など中国からの輸入品の価格を押し上げている。中国は欧米との経済関係が途絶えて以来、ロシアにとって最大の貿易相手国となっている。

高金利はインフレを抑える一方、企業や個人の借り入れコストも引き上げる。

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