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メタノールを摂取すると臓器障害や脳障害を引き起こす。主な症状は胸痛、吐き気、過呼吸、失明、昏睡など。
カクテルを持つ女性(Getty Images)

南太平洋の島国フィジーのビーチリゾートでアルコールを飲んだ外国人観光客7人が病院に搬送された事案について、政府は18日、検査の結果、違法物質やメタノールは検出されなかったと明らかにした。

ガボカ(Viliame R. Gavoka)観光相は記者会見で、「7人が体調を崩した原因はまだ分かっておらず、当局が調査している」と語った。

またガボカ氏は、「当局が7人が飲んだアルコールやサンプルを調査して結果、密造酒に使われるメタノールや違法物質は検出されなかった」と明らかにした。

体調不良を訴えたのはシンガトカの5つ星リゾートに滞在していたオーストラリア人と米国人計7人。14日にカクテルとみられるアルコールを飲み、吐き気、嘔吐、顔面麻痺などの症状を訴え、入院した。

7人はその後完治し、退院した。

地元メディアは7人の症状について、急性アルコール中毒の疑いがあると報じていた。

フィジーの人口は約95万人。主要産業は観光、繊維、砂糖であり、特に観光業は近年好調で、GDP成長率は3~4%を維持している。

観光業界は今回の騒動に深刻な懸念を表明。多くの関係者が「密造酒が出回っているのではないか」という噂が広まることを恐れた。

東南アジアのラオスでは先月、タイ国境近くの観光地で密造酒とみられるアルコールを飲んだ外国人観光客6人が死亡した。

警察によると、シンガトカでこの7人以外に体調不良を訴えている人は確認されていないという。

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