◎大逆罪で有罪判決を受けた者は終身刑に処される可能性がある。
ロシア議会下院は17日、当局による取締り強化の一環として、「大逆罪」の定義を拡大する法案を全会一致で可決した。
これは大逆罪の定義を拡大するもので、「ロシア連邦の安全保障に反する活動に関与する組織への所属」もそれに含まれるようになる。
現行法では「敵側への寝返り」をより狭く解釈し、敵の軍隊に加わることと定義している。
大逆罪で有罪判決を受けた者は終身刑に処される可能性がある。
下院安全保障委員会の委員長は国営テレビの取材に対し、「ロシアの主権を守る戦いで兵士たちが命をかけている状況において、敵側に中立や平和的な組織は存在しない」と語った。
人権団体はこの法案の曖昧な表現により、ウクライナの組織とつながりのある人が取り締まりの対象になる可能性があると指摘している。潜在的には欧米の組織や企業と接触している人も処罰の対象になるかもしれない。
国家反逆罪の法的定義はすでに拡大されており、外国や組織への援助もその対象に含まれている。
上院は数日中に採決を行う予定。プーチン(Vladimir Putin)大統領の署名で成立する。