◎正体不明の武装兵複数人がパトロール部隊に向けて銃を乱射し、その後車で逃走した。
メキシコ中部グアナフアト州で正体不明の武装集団が警察のパトロール隊を襲撃し、警察官4人が死亡、4人が負傷した。地元警察が17日、明らかにした。
それによると、事件は同州アパセオ・エル・グランデ近くの通りで16日遅くに発生。正体不明の武装兵複数人がパトロール部隊に向けて銃を乱射し、その後車で逃走したという。
州警察は声明で、「容疑者を追跡している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。
グアナフアト州の検察当局は17日、隣のミチョアカン州との境界に近い町でも武装集団がパトカーに向けて銃を乱射し、女性警察官1人が死亡したと明らかにした。逮捕者は出ていない。
ミチョアカン州も危険地帯のひとつで、その大半がシナロア・カルテルとつながりのあるギャングの支配下に置かれている。